瀬戸内の蒸し暑い夏を、杉と漆喰壁で過ごす知恵
「現し」による家造りで木の魅力を伝える
<有限会社 村尾工務店>
同社が特徴として第一に挙げるのは、木造軸組在来工法、それも天井を現しにした家造り。「木の良さ、木肌の持ち味を日々の生活の中で体感してもらいたいから」と村尾社長は話す。
もう一つの特徴は、社長のイチオシでもある杉の木と漆喰壁による内装。この組み合わせだと色合いが目に優しいし、白熱灯に合って部屋が落ち着いた雰囲気になるというのが理由。それだけではない。香川県は瀬戸内海に面しており、夏の夕暮れは凪の影響で非常に蒸し暑い。杉材は松、檜に比べて吸湿、断熱効果が高く、漆喰壁も吸湿作用に優れるので、地元の気候風土を考慮すると、この二つの建材の使用は理に叶っているのだという。
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塗料も自然素材。この家は施主の要望で外壁に柿渋の自然塗料を塗った。 |
古民家をイメージした天井。太い梁は地松をちょうながけした松丸太 |
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施主にも家造りを体験してもらう。今回はお子さんが土壁塗りに挑戦 |
腰板を横張りにして、木づくりの特長を生かしている。テーブルも木で統一。 |
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杉材もできるだけ地元、四国産を使用。とくに徳島の杉はおすすめとのこと。ピンクがかった色調で木目が細かく、見た目も美しい。
大手ハウスメーカーのようにモデルハウスの常設はしていないが、施主の許可があれば、施工途中に構造見学会、完成後に内覧会を行っている。また見えない所まで、ごまかしのない仕事をする職人のこだわりが随所に見られ施主のうけも上々。このきめの細やかさが信頼を得る理由の一つ。
合板や集成材、新建材を極力使わず、無垢材、漆喰壁、弁柄壁、柿渋壁、土壁といった昔ながらの材料をアレンジして地域の気候風土に合った丈夫で住み易い家を提供する村尾工務店。同社の安全な建材の使用に注目して、自然志向派、アトピー、シックハウスの症状を持つ施主からの依頼も増えているという。
[あなたの近くにある安心して木の家を頼める工務店・掲載記事より]
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